サプリメントを飲むタイミングは1日のなかでいつがいいのか、迷うこともあるのではないでしょうか。
サプリメントは医薬品ではないため、飲むタイミングは明確には決まっていませんが、種類や栄養素によっては吸収や代謝の効率が良いとされるタイミングがあります。
この記事では、サプリメントを飲むタイミングについて、栄養素別に解説します。サプリメントを飲み続ける期間にも触れるので、サプリメントの飲み方に悩んでいる方はぜひ参考にして下さい。
サプリメントを飲むタイミングについて
サプリメントとは、例えばビタミンや鉄のような特定の成分が凝縮された錠剤・カプセル状などの製品です。健康食品に分類される食品であり医薬品ではないため、具体的な飲むタイミングや時間は明記されていません。
基本的にサプリメントは1日で飲み終えるのではなくしばらく続けるものなので、自分が飲みやすい時間帯、忘れにくいタイミングで飲むと続けやすくなります。もし商品に飲むタイミングや方法が記載されていれば、それに沿って飲むといいでしょう。
【栄養素別】サプリメントを飲むタイミング・注意点
サプリメントを飲むタイミングに決まりはありませんが、栄養素によっては効率よく吸収されやすいとされるタイミングもあります。
ここでは、ビタミン・亜鉛・鉄・カルシウム・葉酸という5つの栄養素別に、飲用のタイミングや注意点を解説します。
ビタミン
ビタミンは水溶性と脂溶性の2種類に分けられ、それぞれ効率的とされる飲用のタイミングが異なります。
水溶性ビタミンにはビタミンB群・ビタミンCが該当し、水に溶けやすい性質を持っています。尿として排出されやすく体内に長時間とどめておけないため、例えば「朝と夕方の2回」のように、1日のうち2~3回に分けて飲むといいでしょう。
一方、脂溶性ビタミンは脂に溶けやすい性質を持っており、食事中の脂とよく馴染んでカラダに蓄えられる特徴があります。そのため、脂溶性ビタミンに該当するビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンAは、食事中または食後すぐに飲むといいでしょう。
亜鉛
亜鉛は、筋組織の修復・ホルモン分泌・新陳代謝・免疫力などと深い関わりがある栄養素です。汗として排出されやすく、体内に吸収されにくい性質を持つため、亜鉛のサプリメントは1日2~3回に分けて飲むのが効率的だといえるでしょう。
また、ビタミンCを多く含む食品や動物性たんぱく質には、亜鉛の吸収をサポートする働きがあるため、意識して一緒に摂取するのもおすすめです。
鉄
鉄はカラダの隅まで酸素を運ぶ働きを持ち、ヘモグロビンを作る材料となる栄養素です。不足すると鉄欠乏貧血を引き起こすほか、疲労感やイライラ、倦怠感、動機、息切れなどの症状があらわれることもあります。
食事や飲み物に含まれる成分のなかには鉄の吸収を妨げるものがあるため、鉄のサプリメントは食事との時間を空け、空腹時に飲みましょう。
また、大量に鉄を摂取しても、一度で体内に吸収される量は限られているため、水溶性ビタミンや亜鉛と同様、1日のうち2~3回に分けて摂取するといいでしょう。
なお、鉄は体内に吸収されにくく、特に月経のある女性は不足しやすい傾向があり、食事だけで摂取するのは難しいとされています。食事から意識して摂取するのは大前提となりますが、足りない分はサプリメントで補うという選択肢を持っておくのもいいかもしれません。
カルシウム
カルシウムは、人体にもっとも多く存在するミネラルであり、カラダの成長や生命活動の維持に欠かせない栄養素です。不足すると骨密度の低下を招いたり、骨・歯がもろくなったりするほか、骨粗鬆症につながる可能性もあります。
カルシウムは胃酸を中和する性質を持つため、サプリメントは食事と一緒、または食後すぐに飲むのは控えた方がいいとされています。食事から数時間後の空腹時、または食事の前など、食事との時間を空けて飲みましょう。
葉酸
葉酸はビタミンB群の一種で、赤血球を作る働きを持ちます。代謝への関係や細胞の再生などの働きもあり、胎児の発育に大きく影響するとされる栄養素です。
葉酸は水溶性ビタミンのため、茹でるなどの調理では損なわれやすいです。そのため、食事から十分な量を摂りづらく、厚生労働省では、妊娠を望むまたは妊娠の可能性がある女性は栄養補助食品から必要量の葉酸を摂取するよう推奨しています。
ビタミンB群の一種であり水溶性ビタミンである葉酸は、一度にまとめて摂るよりも数回にわけての摂取がいいとされています。妊活~妊娠中と長期間飲むケースが多くなるため、自分が忘れづらいタイミングで飲むと続けやすくなるでしょう。
サプリメントを飲み続ける期間はどのくらい?
サプリメントを飲み続ける期間について、例えば「○○ヶ月間ほど飲み続けるといい」ということは一概にはいえません。その理由は、人によって必要な栄養素は異なり、不足している栄養素の種類や不足していた期間なども異なるためです。
ただし、1回飲んですぐにカラダへの大きな変化が実感できるものではないため、しばらく飲み続けて、自分のカラダの状態や日々の体調の様子を見てみるといいでしょう。
栄養素は食事から摂るのが基本
ここまでサプリメントを摂取するタイミングや期間について説明しましたが、あくまで栄養素は食事から摂るのが基本です。サプリメントは普段の食事では足りない栄養素を補うために活用するものだと覚えておきましょう。
また、病気の方が対象となり、医師や薬剤師による処方が行われる「医薬品」とは異なり、サプリメントを含む「健康食品」は、健康な方が対象となります。そのため、利用するのは個人の自由です。医薬品との違いを理解し、区別して扱うようにしましょう。
現在服用中の医薬品がある場合は、自己判断で併用するのは避けて、医師や薬剤師に相談してから飲用するようにして下さい。
まとめ
サプリメントを飲むタイミングは、特に決まりはありません。忘れず飲み続けるためにも、自分が飲みやすいタイミング・時間帯を決めておくことをおすすめします。
栄養素によっては摂取上限量が設定されているものもあり、過剰摂取により健康への影響がでる可能性もあるため、「食事を基本とし足りないものを補うためのサプリメント」という位置付けを忘れないようにしましょう。
なお、「FUJIMI パーソナライズサプリメント」も食品であるため、飲むタイミングに制限はありません。例えば、朝起きてすぐの時間帯や食事前のタイミングなど、自分のライフスタイルに応じて飲むタイミングを決めておくと、忘れず飲み続けやすくなります。
飲用時には1回1包を目安にしてお飲み下さい。もし粒が飲みづらいと感じる場合は、1粒ずつゆっくり飲んだり、飲用前に少量の液体を飲んでおいたりすると、飲みやすくなります。
美容分析へのご回答をもとに一人ひとりに合わせた商品を提供しているFUJIMI パーソナライズサプリメントを、ぜひこの機会にお試し下さい。
【監修者】
北嶋佳奈
大学卒業後、飲食店勤務やフードコーディネーターアシスタントを経験し、独立。
2019年に株式会社Sunny and設立。「こころもからだもよろこぶごはん」をテーマに美容・ダイエット・健康に関する料理本の出版、雑誌でのレシピ開発やコラム執筆、ラジオ・テレビ・イベントへの出演などで活動中。
所有資格:管理栄養士