ニキビ対策でサプリメントを飲むときの選び方を解説!知っておきたい注意点も説明

ニキビは代表的な肌トラブルのひとつです。ぽつぽつとした見た目が気になるため、できる限り早く改善させたいと考える方は多いでしょう。

日々のスキンケアでニキビの改善を目指すほか、サプリメントが気になっている方もいるかもしれません。

この記事では、ニキビが気になる方が知っておきたい、サプリメントを選ぶときのポイントや注意点を解説します。ニキビができる原因から予防法までわかりやすく解説するので、ぜひご一読下さい。

ニキビの原因は主に3つ

ニキビができる原因として挙げられるのは、主に「皮脂の過剰分泌」「毛穴詰まり」「アクネ菌の増殖」の3つです。

皮脂の過剰分泌や汚れによって毛穴が詰まると、毛穴のなかに皮脂がたまって白ニキビや黒ニキビが発生しやすくなります。詰まった毛穴のなかでは、ニキビの原因であるアクネ菌が増殖しやすくなるため、炎症が起きて赤ニキビの発生につながることもあります。

なお、ニキビは年齢によって原因が異なるとされており、思春期にニキビができるのは、ホルモンや皮脂の過剰な分泌が主な原因です。一方、大人のニキビはストレスや睡眠不足など生活習慣の悪化、ホルモンバランスの崩れが原因と考えられています。

ニキビが気になる方のサプリメントの選び方

ニキビが気になる方のなかには、サプリメントを取り入れたい方もいるでしょう。ここでは、サプリメントを選ぶときに知っておきたい選び方の基本を解説します。

なお、前提として、サプリメントはあくまでも不足している栄養を補うために飲むものであり、ニキビの治療薬ではないことを念頭においたうえで導入を検討して下さい。

まず、気になるサプリメントがあったら成分含有量をチェックしましょう。どんな成分が含まれているか、自分に必要な成分が含まれているかを確認することが大切です。

次に、続けやすい価格帯であるか見極めましょう。あまりにも高額なサプリメントは継続が難しいため避けた方がいいといえます。

また、継続して飲むサプリメントは、飲みやすさ、続けやすさもチェックしたいポイントです。粒の形が大きすぎず飲みやすい、1回に服用する錠数が多すぎないなど、飲むことが負担にならないものを選ぶといいでしょう。

ニキビ対策でサプリメントを飲むときの注意点

前述のとおり、サプリメントは普段の食事では摂取しきれない栄養素を補うために飲むものであり、医薬品ではなく食品です。多くの栄養素は、普段の食事から摂取するのが基本となります。

なかには1日のうちに過剰摂取するとよくない成分もあるため、食事で摂取する分を考慮してサプリメントを選びましょう。

また、ほかの薬との飲み合わせが悪いケースもあるので、普段薬を服用されている方はサプリメントを飲む前に医師への相談をおすすめします。

さらに妊婦の方は、サプリメントを過剰摂取すると胎児に影響を及ぼすケースがあるため、特に注意が必要です。できるだけ食事から栄養を摂ることを基本として、サプリメントを飲む場合は医師にご相談下さい。

日常生活で取り組めるサプリメント以外のニキビ対策

ニキビはサプリメントを飲む以外にも、生活習慣を整えることが予防につながります。日常生活で取り組める、カラダを内側から整える方法を紹介します。

正しい方法でスキンケアする

ニキビの悪化を防ぐために、毎日正しいスキンケアを行って肌を清潔にしましょう。

洗顔のときは、たっぷりと泡をたてて指の腹でやさしく洗います。メイクが落ちにくいからといってゴシゴシこする行為は、肌への刺激になるため避けましょう。

また、洗顔料の洗い残しがあるとニキビの悪化につながることがあるため、ぬるま湯でしっかり洗い流して下さい。

洗顔後は、肌の乾燥を防ぐためにすぐ保湿しましょう。油分が気になるかもしれませんが、正しく保湿するにはローション後にエマルジョンを使ってフタをすることが大切です。

バランスのいい食生活を送る

脂質が多い食生活を送ると皮脂の分泌が多くなりやすいため、バランスのとれた食生活を送りましょう。スナック菓子やジャンクフードは、できるだけ控えることをおすすめします。

また、アルコールには糖分が多く含まれているうえに、おつまみとして塩分や脂質の多い食事を摂ってしまいがちなため、注意が必要です。

なお、ニキビを防ぐには、ビタミン類が含まれた食材を摂るのがおすすめとされているため、意識的に摂取するのもいいでしょう。例えば、ビタミンAは緑黄色野菜・卵など、ビタミンB群は納豆・肉類などに含まれています。

ストレスをためない生活を心がける

ストレスを受けるとホルモンバランスが崩れて、特にアンドロゲンという男性ホルモンが優位になります。アンドロゲンが増加すると、皮脂が過剰に分泌され、ニキビの発生につながりやすくなります。ストレスはすぐに発散して、できるだけ溜めないようにしましょう。

ストレス発散方法として、スポーツを楽しむ、音楽を聴く、入浴剤を入れて入浴するといった行動が挙げられます。自分に合った方法で、楽しみながらストレスを発散することが大切です。

また、運動不足になると血液循環や肌代謝が悪化し、ホルモンバランスが崩れやすくなり、ニキビにつながる可能性があります。ウォーキングやストレッチを日常生活に取り入れて、ストレス発散と運動不足解消につなげていきましょう。

十分な睡眠時間を確保する

寝ている間に分泌される成長ホルモンには、日中受けた肌へのダメージを修復する役割があります。寝不足になると成長ホルモンの分泌が妨げられ、毛穴が詰まりやすくなる可能性があるため、十分な睡眠時間を確保して睡眠の質を高めることもニキビ対策には必要です。

質の高い睡眠をとるために、入浴は就寝2〜3時間前にぬるめのお湯にゆっくりと浸かって、心身ともにリラックスしましょう。寝る直前はパソコンやスマホの使用を避け、寝心地がいい寝具を使用することもポイントです。

肌にダメージを与えない

日中活動していると、肌はさまざまな刺激を受けます。ニキビへの影響を避けるため、できるだけ肌にダメージを与えない生活を送りましょう。

紫外線を浴びすぎた場合、角質層が厚くなって毛穴が詰まりやすくなります。肌への刺激を最小限に抑えるために、日焼け止めや帽子などを活用しましょう。

また、肌の乾燥もニキビにつながる可能性があります。空気が乾燥しやすい冬やエアコンの使用中は、こまめに保湿したり部屋を加湿したりといった対策を行いましょう。

さらに、肌に合わない日焼け止めや化粧品を使うことも、肌への負担になります。ニキビが気になるときは、ニキビケア専用のアイテムの使用も候補に入れましょう。

ニキビが続くなら医療機関を受診する

ここまで紹介したとおり、日頃からニキビ予防に努めることも大切ですが、ニキビが続く場合や悪化している場合は、早めに医療機関を受診して適切な治療を受けるのが望ましいです。放置すると炎症がひどくなり、ニキビ跡が残ることがあります。

ニキビの治療を目的とするなら基本的に皮膚科の受診となりますが、ニキビ跡の治療や再発予防に関しては美容皮膚科が適する場合もあるようです。

医療機関を受診して自分に合った治療薬を処方してもらうほか、ニキビ改善のための生活習慣について医師からアドバイスを受けるのもいいでしょう。

まとめ

ニキビは、皮脂の過剰分泌・毛穴詰まり・アクネ菌の増殖が主な原因となって発生します。ニキビ対策にサプリメントを取り入れたい方は、サプリメントの成分や形状を確認し、続けやすいものを選びましょう。

もしニキビの症状がひどい場合は、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。

また、ニキビはサプリメントを飲む以外にも、生活習慣を整えることが予防につながります。正しいスキンケアはもちろん、バランスのいい食生活やストレス解消など、心身ともに負担がかからない生活を目指しましょう。

 

【監修者】

吉岡容子

高梨医院 院長

東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・ 美容皮膚科を開設。院長として勤務しています。