「Tゾーンはべたつくのに頬は乾燥する」など、皮脂と乾燥、両方の悩みがある方は混合肌かもしれません。複雑な肌タイプのため、自分に合ったスキンケアの方法がわからずに悩んでいる方もいるでしょう。
混合肌の対策をしたいなら、まず混合肌とはどのような肌なのかを知ったうえで、特徴に合ったスキンケアに取り組みましょう。
この記事では、混合肌に適しているスキンケアアイテムや、スキンケアのやり方をわかりやすく解説します。普段の生活で、スキンケアにプラスして取り組みたいことも紹介するので、ぜひ参考にして下さい。
混合肌とはべたつきと乾燥が混在する肌
混合肌とは、脂性肌と乾燥肌が混在している肌タイプのことです。額と鼻は皮脂が多くてべたつきやテカりが気になる一方、目元や口元、頬は乾燥が気になるケースが多い傾向があります。
混合肌になる原因は、油分と水分のバランスが崩れていて、肌の表面はべたついているのに、肌の内部は水分が不足している「インナードライ」状態にあるからです。
空気の乾燥・睡眠不足・紫外線・ホルモンバランスの乱れにより、肌の水分を保持する力が弱くなって水分不足になると考えられています。
混合肌のスキンケアアイテムの選び方
油分と水分のバランスが崩れやすい混合肌は、スキンケアでバランスを整えることが大切です。べたつきと水分不足、両方の改善を目指すアイテムの選び方を紹介します。
クレンジング・洗顔料
メイクや肌に付着した汚れを落とすクレンジング・洗顔料は、うるおいを残しながら洗浄できるアイテムを選びましょう。洗浄力が強すぎるアイテムを選ぶと、乾燥している部分に負担がかかりやすくなるため注意が必要です。
クレンジングは、肌をこすらずに汚れを落とせるオイルタイプ、あるいは肌への摩擦を抑えやすいジェルタイプが向いています。洗顔料はスクラブ入りを避け、保湿効果が高いアイテムを選びましょう。
ローション・エマルジョン
混合肌のローションは、インナードライ対策ができる保湿力が高いタイプが適しています。肌の状態に合わせて、しっとりタイプ・さっぱりタイプを使い分けてもいいでしょう。
ローションだけでは水分が蒸発するため、ローション後にはエマルジョンを塗って肌にフタをする必要があります。べたつきが気になる場合は、さっぱりタイプのエマルジョンを選んでみて下さい。
また、過剰な皮脂が気になる部分には、皮脂を抑える美容液を使うのもおすすめです。
混合肌のスキンケアのやり方
脂性肌・乾燥肌の特徴がある混合肌のスキンケアは難しく感じるからこそ、正しいスキンケアのやり方を理解しておきましょう。ここからは、混合肌におすすめのスキンケアのやり方を紹介するので、ぜひ普段の生活で実践してみて下さい。
①クレンジングと洗顔で汚れを落とす
スキンケアは、肌の汚れをていねいに落とすことから始めます。メイクをした日はクレンジングで油性の汚れを落とし、その後、洗顔料を使って水性の汚れも落としましょう。
クレンジングと洗顔の一般的な手順は、以下のとおりです。
- クレンジング剤を手に取り、顔全体にやさしく馴染ませる
- 凹凸の多い鼻の周りに、指の腹でくるくると馴染ませる
- 洗い流すタイプはぬるま湯で洗い流し、拭き取るタイプはこすらずやさしく拭き取る
- 洗顔料をたっぷり泡立てる
- 肌のうえに泡をのせて、指の腹でやさしくマッサージをするように洗う
- 髪の生え際やあごに泡が残らないように、ぬるま湯で洗い流す
混合肌の方は皮脂が気になる部分を先に洗い、次に乾燥が気になる部分を洗うと、肌全体のバランスを保ちやすくなります。
②ローションで水分補給する
クレンジングと洗顔によって油分と水分が失われるため、ローションで水分補給しましょう。ローションは基本的に以下の手順で使います。
- 手のひらまたはコットンにローションを取り出す
- 面積が広い頬からつけ始め、顔の下から上に向かって全体に馴染ませる
- 乾燥が気になる部分に重ねづけする
- 顔全体をハンドプレスして馴染ませる
混合肌の内部はインナードライの状態になっているため、たっぷりとローションを使って保湿しましょう。
③エマルジョンで保湿する
ローションの後は、水分が逃げないように素早く以下の手順で保湿します。
- 手のひらまたはコットンにエマルジョンを取り出す
- 面積が広い頬からつけ始め、顔の下から上に向かって全体に馴染ませる
- 皮脂が気になる部分は軽くつけ、乾燥が気になる部分は重ねづけする
- 顔全体をハンドプレスして馴染ませる
エマルジョンのべたつきが気になる場合は、コットンを使うと使い心地が軽くなります。それでもべたつくときには、エマルジョンを塗った後にティッシュで軽く押さえる方法を試してみて下さい。
混合肌の方が日常生活で取り組みたい3つのこと
混合肌の肌バランスを整えるには、スキンケアはもちろん生活習慣を整えることも大切です。前述したスキンケアにプラスして取り組みたいことを3つ紹介します。
生活習慣を整える
過剰な皮脂や乾燥は、生活習慣によって引き起こされているケースがあります。カラダ全体を整えられるよう、毎日規則正しい生活を送りましょう。
睡眠中には、美容にうれしいホルモンが2種類分泌されます。「成長ホルモン」は日中の肌ダメージの修復、「メラトニン」は成長ホルモンの分泌を促して抗酸化作用が期待できるため、十分な睡眠時間を確保して質の高い睡眠を心がけて下さい。
また、普段から運動をする習慣を身につけ、血液の流れや発汗を促すことも意識しましょう。加えて、紫外線やエアコンの乾燥は肌にダメージを与えやすいため、こうした刺激に気をつけながら過ごすことをおすすめします。
栄養バランスのとれた食生活を心がける
バランスの整った肌を目指すなら、栄養バランスのとれた食事を心がけるのも重要です。肌を修復して整えるビタミン類、コラーゲンを作り出すたんぱく質、血流を促す鉄分などの栄養素を意識して摂取するといいでしょう。
脂質の多い食べ物や辛い食べ物は、過剰な皮脂の分泌につながりやすいため、食べすぎには注意が必要です。
フェイスマスクなどのスペシャルケアを取り入れる
普段のスキンケアだけで物足りない方は、美容液やフェイスマスクなどのスペシャルケアを取り入れましょう。
美容液には、保湿や美白など機能性の高い成分が配合されており、自分の肌の悩みに合ったアイテムが選べます。あらかじめシートに美容液が染み込んでいるフェイスマスクなら、顔にのせるだけで簡単にスペシャルケアが行えます。
そのほか、乾燥しやすい目の周りに使うアイクリームや、洗い流せるスクラブなどもあるため、希望に合わせて適するスペシャルケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
べたつきと乾燥、両方の特徴がある混合肌は、肌の内部の乾燥を防ぐインナードライ対策が必要です。スキンケアはもちろん、睡眠や食生活といった生活習慣も整えましょう。
普段のスキンケアに加えてスペシャルケアを行いたいなら、「FUJIMI パーソナライズフェイスマスク」をぜひお試し下さい。
FUJIMI パーソナライズフェイスマスクは、開封前に美容液をよく揉み込んでから使用するフェイスマスクです。独自の美容分析に答えることで、一人ひとりに合わせて美容液成分が配合されます。
香りのラインナップや使い方など、より詳しい情報は公式サイトでご確認いただけるので、気になる方はぜひ以下のページもご覧下さい。
【監修者】
吉岡容子
高梨医院 院長
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・ 美容皮膚科を開設。院長として勤務しています。
※監修医師は特定の商品を推奨しているわけではございません