サプリにはどのような種類があるの?飲むときの注意点も詳しく解説

サプリメントは健康食品に分類され、食事だけでは摂りきれない成分を補給し、健康をサポートしてくれます。サプリメントには、ビタミンやハーブ、機能性成分などのさまざまな種類があり、飲む目的によって選ぶのが一般的です。

本記事ではサプリメントの種類や働き、サプリメントを飲むときの注意点を詳しく解説しています。美容や健康のためにサプリメントを始めたいが選び方がわからず悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

サプリメントとは

サプリメントは、いわゆる健康食品に分類され、健康の維持増進のサポートとして利用するものです。

サプリメントとは一般的に、ある特定の成分が含まれたカプセルや錠剤、飲料などのことで、法律上の定義はありません。

法律上で定義されているのは特定保健用食品や保健機能食品で、これらは健康効果を期待させるとして機能を表示することが許可されています。

サプリメントの種類

サプリメントは含まれる成分によって、さまざまな種類があります。代表的なサプリメントの成分として、ビタミン類やハーブ類、フィッシュオイルの機能性成分が挙げられます。

まずは日々の食事のなかで栄養素を摂るよう工夫し、必要な場合にサプリメントでサポートするという考え方でサプリメントを取り入れましょう。

本項目では、サプリメントに含まれる成分の働きやその成分が多く含まれている食品、成分に関しての注意点を詳しく解説しています。サプリメントに含まれる成分について詳しく知りたい方は参考にして下さい。

ビタミン類

ビタミン類はカラダを正常に機能させるために必要な栄養素ですが体内では作られないため、食物から摂る必要があります。

ビタミン類は大きく分けると脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2種類があります。

脂溶性ビタミンはビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの4種類に分けられます。

ビタミンAはレバーに多く含まれ、皮膚や粘膜の健康をサポートする栄養素です。

ビタミンDは魚やきのこ類に多く含まれ、体内のカルシウムの吸収をサポートします。

ビタミンEはアーモンドやめかじきに含まれ、体内の脂質の酸化を防ぎ、細胞の健康維持をサポートします。

ビタミンKは納豆やほうれん草から摂取でき、骨を作る、血液を固めるなどの役割があります。

水溶性ビタミンはビタミンCとビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの9種類です。水溶性ビタミンは種類が多いため、ビタミンC以外をまとめてビタミンB群と呼ぶこともあります。

ビタミンCには、さまざまな野菜や果物から摂取でき、抗酸化作用やコラーゲンの合成をサポートする働きがあります。

ビタミンB6はマグロやバナナから、ビタミンB12は魚介類やレバーから摂取できます。

普段から取り入れやすい食品が多いですが、ビタミンの摂りすぎは頭痛や皮膚トラブルが主な症状の、ビタミン過剰症が起きる可能性もあるため、注意が必要です。

ハーブ類

ハーブ類は料理に使われるものや、薬用として用いられるものがあります。

ローズマリーやカモミールはカラダのなかでも胃や腸のサポート、セージは体内の水分量のサポート、ローズヒップは美容のサポート、ラベンダーはリラックス作用があるといわれています。

ハーブ類を料理に使う場合はメインに添えるように使い、食事のかわりに多く摂ることは控えましょう。

機能性成分(フィッシュオイルなど)

機能性成分とは、生命維持に関わる栄養素ではないものの、健康の維持や有害物質の働きを抑えるサポートをしてくれるものです。

よく聞くものではフィッシュオイルやお茶のカテキン、大豆のイソフラボン、ぶどうのポリフェノール、トマトやスイカのリコピンが機能性成分として挙げられます。

フィッシュオイルは魚に含まれるEPAやDHAの総称で、体内のコレステロールの値を下げ、高血圧や動脈硬化、脳梗塞や認知症の予防に効果的であるとされています。

カテキンはお茶の苦み成分で緑茶や抹茶に多く含まれ、リコピンは植物などの赤い色素で、トマトやスイカなどに含まれています。いずれも健康なカラダ作りのサポートをしてくれるものです。

サプリメントを飲むときの注意 


サプリメントは、食事だけでは摂りきれない栄養素を補い、健康をサポートしてくれる健康食品です。

健康のサポートに役立つサプリメントですが、飲むときはいくつかの注意点もあります。

本項目ではサプリメントの飲み方や注意点について詳しく解説していきます。サプリメントを飲み始める前に、参考にしてみて下さい。

定められた飲み方を守り、飲み過ぎには注意する

サプリメントは商品ごとにパッケージに飲み方が記載してあることがほとんどです。記載してある飲み方や注意点を守って飲みましょう。

健康食品とはいえ、多く摂りすぎると有害作用が生じる可能性があるためです。健康サポート目的のはずが、カラダに負担をかける結果にならないよう、注意しましょう。

また、サプリメントは食品のため、摂取量の目安は決まっていても、明確な用法用量や飲む時間などは定められていません

水溶性ビタミンは尿としてカラダの外に出ていくため、1日のなかでもコンスタントに摂れるよう、習慣化しやすい食後がおすすめです。

サプリメントは効果が目に見えてわかるものではない

サプリメントは見た目が薬と似ているため、薬と同様の効果が得られると思われがちですが、あくまでも健康食品です。まずは食生活や運動習慣の生活習慣を見直したうえで、薬のような効果を目的とせず、健康のサポートとして取り入れましょう。

そして生活習慣を改善しても不足していると感じる成分をサプリメントから取り入れることを検討していきましょう。サプリメントをはじめるときは自己判断で選ばず、薬剤師や管理栄養士のアドバイザーに相談して下さい。

薬を飲んでいる場合は注意

現在飲んでいる薬がある場合、サプリメントを取り入れるときは医師に相談しましょう。

健康食品のサプリメントであっても、治療として飲んでいる薬の効果を弱めたり、副作用があらわれたりする可能性もあるためです。

サプリメントは食品だから大丈夫だろうと自己判断せず、わからないことや不安なことがある場合も必ず医師や薬剤師に相談して下さい。

まとめ 

サプリメントの種類や働き、注意点について解説しました。

サプリメントにはビタミンやハーブ、機能性成分のさまざまな種類があり、それぞれの働きも違います。そして飲んでいる薬との併用や、サプリメントの摂りすぎには注意が必要です。不安な場合は医師や薬剤師に相談して下さい。

健康食品であるサプリメントは、あくまで健康をサポートするものです。規則正しい生活や栄養バランスの取れた食事を前提としたうえで、必要な分だけサプリメントを活用していきましょう。

【監修者】

吉岡容子

高梨医院 院長

東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・ 美容皮膚科を開設。院長として勤務しています。

※監修医師は特定の商品を推奨しているわけではございません