サプリの選び方は?目的別おすすめの成分や注意点を詳しく解説

健康食品として栄養素を補助してくれるサプリメントですが、多くの種類が販売されており、どういったものを選べばいいか悩むことも少なくないでしょう。

本記事ではサプリメントの選び方や目的に合わせた成分、サプリメントの注意点を解説します。

サプリメント選びでお悩みの方や、自分に合ったサプリメントを知りたい方は、ぜひ参考にして下さい。

サプリメントとは

サプリメントと聞くと、薬に似た形をしていることから医薬品と思われがちですが、食品に分類されます。サプリメントは、ある特定の成分が含まれたカプセルや錠剤、飲料のことをさし、法律上の定義はなく、主に健康の維持増進のサポートとして利用されています。

法律上で定義されているのは特定保健用食品や保健機能食品で、健康効果を期待させるとして機能を表示することが許可されている「Aグループ」に分類されます。

反して多くのサプリメントは健康食品の位置づけで、法律上決まりがない「Bグループ」に分類されています。

サプリメントの選び方

サプリメントにはさまざまな種類があり、含まれている成分の種類や数も違います。

本項目ではサプリメント選びのポイントとして、成分の働きや配合成分の数、飲みやすさ・続けやすさ、飲み合わせについて解説するので、サプリメント選びに役立てて下さい。

また、以下で解説するのはあくまで「成分の働き」であり、「サプリメントの効果」を保証するものではありません。

成分の働きで選ぶ

サプリメントは食事で不足している栄養素のサポートや美容のサポート、健康サポートを目的としているものがほとんどです。

そのなかでも、どのような働きを期待するかで選ぶべき成分は変わります。

潤いが気になる場合

肌の潤いが気になる場合は、アミノ酸ヒアルロン酸やスクワラン、セラミドが含まれているサプリメントがおすすめです。

アミノ酸は髪や皮膚のコラーゲンなど、カラダの重要な組織をつくるたんぱく質を構成している成分です。ヒアルロン酸は肌の細胞の間を水分で満たし、セラミドは体の内側からキレイをまもる美容成分といわれていますが、年齢とともに減少するため、日頃から積極的に摂ることが大切です。また、スクワランは天然由来の保湿成分です。

ハリや弾力が気になる場合

肌のハリや弾力がないことが気になる場合は、アミノ酸コラーゲンやエラスチン、プロテオグリカンが含まれるサプリメントがおすすめです。

コラーゲンはゼラチンの原料になるたんぱく質で、皮膚を作るための栄養素です。また、そのコラーゲンを構成しているのはアミノ酸です。

エラスチンはコラーゲンを結びつけ、プロテオグリカンはコラーゲンやヒアルロン酸を守る働きがあります。

透明感が気になる場合

肌の透明感が気になる場合は、ビタミンCやハトムギ、プラセンタ、リコピンが含まれるサプリメントがおすすめです。

ビタミンCは、生命活動や美容に欠かせない、身体を守るために必須の成分です。

ハトムギは肌の代謝をサポートし、プラセンタは美容成分の中でも、評価がとても高いのが特徴です。

なめらかさ、肌荒れが気になる場合

肌のなめらかさや肌荒れが気になる場合は、ハトムギやビタミンB群、ビタミンC、セラミド、ヒアルロン酸が含まれるサプリメントがおすすめです。

ハトムギは肌の代謝を促し、ビタミンCは活性酸素の働きを抑えるサポートをしています。

ビタミンB群は「美容のビタミン」とも呼ばれるビタミンB2をはじめとした、美容サポートに欠かせない存在です。

そして肌荒れの原因のひとつとされている乾燥には、セラミドやヒアルロン酸がおすすめです。

若々しさを求めている場合

若々しさを求めている場合は、ビタミンEやアスタキサンチン、ポリフェノール、白金ナノコロイドが含まれるサプリメントがおすすめです。

ビタミンEは細胞の代謝亢進、スタキサンチンは活性酸素の働きを抑え、ポリフェノールや白金ナノコロイドはカラダの酸化を抑えるサポートをしてくれます。

髪の毛のボリュームやコシが気になる場合

髪の毛のボリュームやコシが気になる場合は、ミレットエキスやケラチン、高麗人参が含まれるサプリメントがおすすめです。

ミレットエキスには髪の毛に必要なアミノ酸が多く含まれ、ケラチンは髪の毛のたんぱく質の9割を占める成分です。高麗人参は、血行を促すサポートをしてくれます。

体調が気になる場合

体調が気になる場合は、プラセンタやエラスチン、高麗人参、ザクロエキスが含まれるサプリメントがおすすめです。

高麗人参はカラダ全般を、プラセンタとエラスチンは健康な肌作りのサポートをしてくれます。ザクロエキスは、女性ホルモンを整える働きがあります。

配合成分の数で選ぶ

サプリメントを選ぶときは、成分の含有量をチェックしましょう。価格の安さを重視して選ぶと、成分の含有量が少ない商品を購入してしまう場合もあります。

また、2種類以上の成分が含まれていれば、販売者は商品名としてマルチ〇〇という表現をすることができます。多くの成分が含まれていることを期待するのであれば、何種類の成分が含まれているか、自分の目的に合った成分が含まれているかもチェックしておきましょう。

飲みやすさや続けやすさで選ぶ

サプリメントを選ぶときは、自分にとって飲みやすいか続けやすいかもポイントになります。

錠剤やカプセル、粉末、液体タイプなどさまざまなタイプのサプリメントがありますが、毎日の栄養補給を考えているのならば、飲みやすく、無理なく続けていけることが重要です。自分が飲みやすいタイプを選ぶようにしましょう。

また、飲みやすくするための工夫として、口のなかを水で潤しておく、1種類ずつ飲む、飲みやすいサイズの錠剤やカプセルにする方法が挙げられます。

頻繁な買い物が難しい場合には、家に届けてくれる定期便購入の利用も検討してみて下さい。

飲み合わせで選ぶ

サプリメントには組み合わせて飲むと、よりよいサポートにつながるとされているものがあります。

ビタミンB群を組み合わせるとより健康のサポートに、鉄とビタミンC・カルシウムとビタミンDを組み合わせると、鉄とカルシウムの吸収のサポートになるといわれています。

あくまで食事からの栄養を中心とし、不足分をサプリメントで補うようにしましょう。

サプリメントを選ぶときの注意点 

健康サポートの役割を果たすサプリメントですが、いくつかの注意点があります。

あくまで食事のサポートであることを忘れず、薬を飲んでいる場合は医師に相談し、サプリメントの原材料を確認してから飲むようにします。

いくつかの注意点を知り、自分に合ったサプリメント選びをしていきましょう。

あくまで普段の食事のサポート

サプリメントは健康食品であり、効果が保証された医薬品ではありません。基本的には、栄養の補給はバランスの取れた1日3回の食事から行いましょう。それでも不足してしまう栄養素をサプリメントから補うようにし、サプリメントですべての栄養素を摂ろうとするのはやめましょう。

まずはできる限り生活習慣を見直し、自立的に健康が維持できるようにしていきましょう。

薬を飲んでいる場合は医師に相談を

サプリメント以外に薬を飲んでいる場合はまず医師や薬剤師に相談してからサプリメントを取り入れましょう。

サプリメントの成分によっては薬の効果が弱くなったり、副作用が出る可能性が高くなったりする場合もあるためです。

また自分では気づかないうちに成分が重複してしまうこともあります。その場合、成分の過剰摂取になる可能性があります。

自己判断でサプリメントと薬を同時に摂取しないようにしましょう。

原材料を確認

ビタミンやミネラルのサプリメントに卵やカニなどのアレルゲンが含まれている場合もあり、食物アレルギーの方は注意が必要です。

また、原材料のみでなく、原産国や加工国も確認するとよいでしょう。

天然由来の成分でもアレルギー症状には注意し、飲み合わせを確認してから飲むようにしましょう。

まとめ

サプリメントの選び方や種類、注意点を紹介しました。サプリメントは自分の目的に応じた成分が含まれるものを選ぶだけでなく、続けやすさや飲み合わせにも注意しましょう。

あくまで食事をメインとして、不足している栄養素を補い、サポートするのがサプリメントの役割です。

サプリメントを取り入れる際、自分に合った種類や飲み合わせなどがわからない場合は医師や薬剤師に相談しましょう。

【監修者】

吉岡容子

高梨医院 院長

東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・ 美容皮膚科を開設。院長として勤務しています。

※監修医師は特定の商品を推奨しているわけではございません