こんにちは。デザイナーの白木です。
FUJIMIは2023年3月24日(金)〜4月6日(木)の期間限定で、代官山 蔦屋書店にてポップアップストアを開催しました。
お越し頂いた方、本当にありがとうございました。
有難いことに多くのお客様にお越しいただき、好評のうちに終了したポップアップストア。
今回は、その制作の裏側をお話いたします。
トリコのデザインチームって?
実は「FUJIMI」の広告などのデザインは、社内のデザイナーが作っているんです。
現在、デザインチームには3名のデザイナーが在籍しており、それぞれが得意な分野を活かして日々様々な制作物を作っています。
このシリーズでは、そんなトリコのデザインチームの日々の活動をご紹介します。
空間、作ってみたい!
2023年2月。
リブランディングのプロジェクトを終えたデザインチームの3人は、次のチャンスに浮き足立っていました。
2022年末から動き始めていたPOPUPストアのプロジェクトが、具体的に動き始めたためです。
POPUPストアの空間デザイン、絶対に楽しい!
なんといっても代官山蔦屋。陽が入る空間はきっと素敵です。
それを自分たちの手で作れるなんて、ワクワクが止まりません。
ただ、その時の私たちは予想できませんでした。
1ヶ月後の自分たちが、お祭り騒ぎのドタバタ進行をしていることを……
ゼロから空間づくり!デザイン日誌
2022/11/25
新商品の発売にあたり、代官山蔦屋でPOPUPストアを行うことが決定!
そこで何をするか、来て下さったお客様にどんな体験を提供できるかを考えるところから、ブースの空間デザインまで社内で考えて実行する挑戦が始まりました。
2023/1/19
ショウエイさんと打ち合わせ①
頼れる印刷会社、ショウエイさんと、顔合わせも兼ねた初回の打ち合わせを行いました。
場所や展示内容などの概要をご説明し、動線設計・大まかなツールのご提案を依頼。
ここまでマーケティングチームを中心に施策を詰めてきたプロジェクトが、ここから一気に具体化していきます。
2022/11/25
ショウエイさんと打ち合わせ②
過去のPOPUP事例も交えつつ、プロテインスタンドがあるプランと無いプランでご提案頂きました。
お客さまがどのツールを目にし、どこから入ってきてどのようにブースを歩くのか、その時どういう順番で何を見るのか考えられた空間設計に感動!
具体的な空間イメージが見えたところで、ここから制作が本格化しました。
実際の現場に視察に行ったり、接客内容や体験の設計、動線を洗い出しながら、デザイン着手に向けて動き始めました。
Figmaを使ってひたすら議論
私たちはオンラインで議論する際、Figmaを活用しています。
下の画像は代官山蔦屋POPUP関連の議論で使用したカオスなFigma。実際には、この何倍ものFigmaが議事録として残っています。
こうして関連メンバーで何度も打ち合わせを重ね、お客様の体験を想像しながら制作物を整理していきました。
2023/2/24
上記のような打ち合わせを経て、ようやく制作物が決定。
CGを使って空間イメージと制作物を洗い出した結果、19種類の制作物を、マーケティングチーム2名+デザインチーム3名で作る必要があることがわかりました。
この時点で入稿までの期間は、なんと3週間ほど(!)
決まっているのは、それぞれの制作物の大まかな内容のみ。
急ぎ、マーケティングチームで原稿の作成を開始しました。
2023/2/28
原稿の作成が完了し始め、デザイン作業が本格化。
入稿までは2週間です。
1週間後に中間チェックミーティングの予定を入れ、各自担当の制作物に打ち込み始めました。
2023/3/8
デザインチーム全員でここまで作ったものをFigmaに広げ、進捗の確認とデザインレビューを行いました。
空間全体を意識したデザインは不慣れなデザインチーム。
経験したことのない仕事にワクワクしつつ、
各々、普段作らないような種類の制作物に苦戦中……
2023/3/14・15
入稿
ショウエイさんのサポートもあり、すべてのツールの入稿がなんとか完了しました。
深夜に及ぶ入稿作業に、チーム全員疲れ気味……
2023/3/23
設営
店舗の閉店後、22:00から設営開始。
「想定していたよりも什器が大きい!?」「思っていた以上に空間がコンパクトで、パネル類の圧がすごい……」「展示物ではなく売り物に見える陳列って?どう並べたら手に取ってもらえるんだろう?」など、現場での試行錯誤もあり、設営が終了したのは朝方の3時。
お付き合い下さったショウエイさん、本当にありがとうございました。
2023/3/24
POPUPストアオープン!
予定通り、無事にストアをオープンすることができました。
お客さんが来て下さるかドキドキ……
2023/3/31
設営V2
一度設営して終わりではなく、1週間のお客様の反応をキャッチアップし、アップデートできるのがPOPUPストアの空間の醍醐味。
当初からの懸念点だった「パネル類の圧が強い」「商品を手に取って頂きづらい」に加え、「テスターがテスターだと伝わりづらい」などの問題点を解決するため、再び現場で試行錯誤しつつ、最適な形にチューンアップを行いました。
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ポップアップストアの開催、大変でしたが学びの多いプロジェクトでした。
またどこかで開催する時は、もっと進化したストアをご覧いただけるはず……!
その時はぜひいらして下さいね。
協力:株式会社ショウエイ様