ビタミンCを多く含む食べ物一覧!気になる1日の摂取量の目安も紹介

健康や美容のために、ビタミンCについて知りたい方は多いかもしれません。しかし、そもそもビタミンCとは何なのか、どのくらい摂取すればいいのかなど、詳しくは案外知らないものです。

この記事では、ビタミンCの基本からわかりやすく解説します。役割や1日の推奨摂取量、効率的な摂り方など、摂取するうえで知っておきたいポイントも紹介します。

さらに、ビタミンCが多く含まれる食べ物の一覧を掲載しているので、ぜひ毎日の食事でお役立て下さい。

そもそもビタミンCってどんなもの?

そもそもビタミンCとは、皮膚や血管、⾻などに含まれるコラーゲンを合成するために必要な栄養素のことをいいます。活性酸素の働きを抑制したり、鉄分の吸収をサポートしたりする役割も持ち、健康面や美容面で欠かせない栄養素として知られています。

ビタミンCは水に溶けやすい水溶性ビタミンの一種で、人間の体内でほとんど生成できないため食品から摂取する必要があります。

ビタミンCが過不足となったときの影響について

ビタミンCは人間にとって重要な栄養素ですが、不足した場合や過剰摂取した場合はどうなるのでしょうか。それぞれのケースについて解説します。

不足した場合

ビタミンCが不足すると、皮膚や血管、⾻などに含まれるコラーゲンを合成できなくなります。すると血管がもろくなり、貧血が起きたり毛細血管からの出血が生じやすくなったりするとされています。

このほか、全身倦怠感・食欲不振・動悸・息切れなど、カラダの不調を引き起こす可能性もあるようです。

過剰摂取した場合

ビタミンCは、血液などの水分に溶ける性質がある水溶性ビタミンの一種です。多く摂取してもカラダに必要ない分は尿として排出されるため、体内に存在するビタミンCの量が過剰になることはあまりないとされています。

ただし、一度に過剰摂取すると胃腸に影響して、腹痛や下痢、吐き気などが生じることがあるため、適量をこまめに摂取するよう心がけた方がいいといえるでしょう。

ビタミンCの1日の推奨摂取量

ビタミンCを意識して摂取するに当たり、1日に推奨される量を知っておくことが大切です。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)(※)」では、男女とも12歳以上は推奨量を1日100mgと設定しています。ビタミンCを多く摂取しても余分なものは排出されるため、上限は決められていません。

なお、妊娠中・授乳中の方は、ビタミンCをより多く摂取することが推奨されています。1日の推奨量である100mgに加えて、妊娠中の方は10mg、授乳中の方は45mg多く摂りましょう。

また、タバコにはビタミンCを破壊する成分が含まれているため、喫煙者は非喫煙者よりも1日35mgを多く摂取するよう推奨されています。

(※)厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

【一覧】ビタミンCを多く含む食べ物

ここからは、文部科学省「食品成分データベース(※)」を参考に、ビタミンCを多く含む食べ物を種類別に紹介します。

(※)文部科学省「食品成分データベース」

野菜類

ビタミンCを多く含む野菜類の一例について、100g当たりのビタミンC含有量を以下の表にまとめました。

種類

100g当たりのビタミンC含有量

赤ピーマン

170mg

芽キャベツ

160mg

黄ピーマン

150mg

ブロッコリー

140mg

かぶ

82mg

カリフラワー

81mg

モロヘイヤ

65mg

ブロッコリー

64mg

ししとう

57mg

水菜

55mg

れんこん

48mg

小松菜

39mg

ほうれん草

35mg

じゃがいも

28mg

さつまいも

25mg

ピーマン類や芽キャベツ、ブロッコリーのビタミンC含有量が多く、100g当たり100mg以上のビタミンCが含まれています。

果物類

続いて、100g当たりのビタミンC含有量が多い果物類について、以下の表にまとめました。

種類

100g当たりのビタミンC含有量

キウイフルーツ(黄)

140mg

70mg

ドライマンゴー

69mg

いちご

62mg

ネーブル

60mg

レモン果汁

50mg

ゆず果汁

40mg

バレンシアオレンジ

40mg

パイナップル

35mg

ライム果汁

33mg

メロン

25mg

マンゴー(生)

20mg

バナナ

16mg

果物は、調理不要で手軽にビタミンCを補給できます。ビタミンCが不足しそうなときは、上記の表を参考にして、不足分が補える果物を取り入れるといいでしょう。

ビタミンCを食べ物から効率的に摂る方法

ビタミンCを不足なく摂取するには、バランスのとれた食生活を送ることを前提として、野菜や果物など、ビタミンCを多く含む食材を意識的に取り入れることが大切です。

水に溶けやすいビタミンCは、茹でたり水にさらしたりすることで失われることがあるとされるため、サラダやカットフルーツのように、生のまま食べるといった工夫をするのもいいでしょう。熱を通したい場合は、スープにすると溶け出したビタミンCも一緒に摂取できます。

また、ビタミンCを一度にまとめて摂取しても余った分は尿から排出されるため、例えば「朝と夜」のように、1日のうちで何度かに分けて摂取しましょう。

ビタミンCは食事からの摂取が基本ですが、不足しやすい人はサプリメントを補助的に使う方法もあります。ただし、サプリメントに頼りすぎないように注意が必要です。

まとめ

ビタミンCは、人間のカラダを作るうえで大切な栄養素です。

赤ピーマンや芽キャベツなどの野菜類、キウイフルーツや柿などの果物類に多く含まれているので、こうした食材を上手に取り入れながら、1日100mgを目安として食事から摂取しましょう。

また、健やかなカラダを目指すなら、ビタミンCだけでなく自分に必要な栄養素をバランスよく摂ることが重要です。ビタミンCを意識して摂取しながら、ほかの栄養素にも目を向けて、バランスが整った食生活を心がけましょう。

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【監修者】

北嶋佳奈

大学卒業後、飲食店勤務やフードコーディネーターアシスタントを経験し、独立。
2019年に株式会社Sunny and設立。「こころもからだもよろこぶごはん」をテーマに美容・ダイエット・健康に関する料理本の出版、雑誌でのレシピ開発やコラム執筆、ラジオ・テレビ・イベントへの出演などで活動中。

所有資格:管理栄養士