バナナは「健康にいい」「ダイエットにおすすめ」といったイメージを持たれることが多い果物のひとつです。
しかし、含まれる栄養素やカロリーまで詳しく知っている方は、少ないのではないでしょうか。
実際は、バナナは果物のなかでは決して低カロリーとはいえませんが、含まれる栄養素や腹持ちの良さから「ダイエットにおすすめ」といわれています。
この記事では、バナナに含まれる栄養素やカロリーについて解説します。バナナを食べるのに適したタイミングや、1日の適正量も紹介するので、ぜひご一読下さい。
【一覧】バナナに含まれる栄養成分
文部科学省の「食品成分データベース」によると、バナナの可食部100g(約1本分相当)に含まれる栄養成分は、以下の表のとおりです。
エネルギー |
93kcal |
マグネシウム |
32mg |
たんぱく質 |
1.1g |
ビタミンB1 |
0.05mg |
脂質 |
0.2g |
ビタミンB2 |
0.04mg |
炭水化物 |
22.5g |
ビタミンB6 |
0.38mg |
食物繊維 |
1.1g |
ナイアシン |
0.7mg |
カリウム |
360mg |
葉酸 |
26μg |
(※)文部科学省「食品成分データベース」
バナナは、水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けない不溶性食物繊維の両方が含まれる果物です。コレステロールの低下、食後の血糖値上昇の抑制、便通の改善といった効果が期待できるとされています。
糖質はさまざまな種類が含まれているため、すばやくエネルギーチャージできるほか、持続力を併せ持つところも特徴です。糖質と食物繊維を同時に摂取できることから血糖値の急上昇が抑えられ、さらに腹持ちがいい果物だといえます。
また、エネルギーの代謝に関わるビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸)も含まれます。これらは、疲労回復、むくみ予防、貧血予防など、カラダを健やかに保つために欠かせない栄養素です。
そのほか、余計な塩分を体外に排出して高血圧の予防に役立つカリウム、骨を作る働きがあるマグネシウムなど、バナナにはさまざまな栄養素が含まれます。
バナナのカロリーをほかの果物・食品と比較
以下の表は、バナナの可食部100g(約1本分相当)に含まれるカロリー(エネルギー量)を、ほかの果物と比較したものです。ここでも、先ほどと同様に「食品成分データベース」の情報を用います。
果物の種類 |
100g当たりのカロリー |
バナナ(生) |
93kcal |
いちご(生) |
31kcal |
キウイフルーツ(緑肉種/生) |
51kcal |
さくらんぼ(生) |
64kcal |
ぶどう(皮なし/生) |
58kcal |
もも(白肉種/生) |
38kcal |
りんご(皮なし/生) |
53kcal |
バナナはほかの果物より水分量が少ないため、果物のなかではカロリーはやや高めといえます。
次に、バナナの可食部100g(約1本分相当)に含まれるカロリーを、ほかの主食やおやつと比較してみましょう。
食品の種類 |
100g当たりのカロリー |
バナナ |
93kcal |
精白米 |
156kcal |
角形食パン |
248kcal |
メロンパン |
349kcal |
カステラ |
313kcal |
バナナは、精白米や食パンなどの主食や、メロンパン、カステラよりも可食部100g当たりのカロリーが低いことがわかります。
実際に1食分として食べる量に換算してみると、例えばお茶碗1杯が150gと仮定した場合は234kcal、バナナ(皮なし)は1本約100gのため93kcalとなります。
糖質が多く、果物のなかではやや高カロリーといえるバナナですが、主食と比べると決してカロリーが高すぎるわけではありません。
バナナがダイエットにおすすめといわれる理由
バナナがダイエットにおすすめといわれる理由には、主に以下のような特徴が関係しています。
- 低GI食品である
- 主食と比べるとカロリーは高くない
- 腹持ちがいい
食事により血糖値が急激に上昇すると、血糖値を下げて通常に戻そうとする際にインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンには脂肪の分解を抑制したり、脂肪の合成を促したりする働きがあるため、多く分泌されることで太りやすくなるとされています。
その点、バナナは血糖値の上昇が緩やかな「低GI食品」です。そのため、食後にインスリンが急激に分泌されることがなく、血糖値も上がりにくいことから、バナナはダイエットにおすすめといわれるのでしょう。
また、前述のとおり主食と比較すると1食当たりのカロリーは低く、脂質も少なく、代謝を手助けする栄養素も豊富に含まれています。
さらに、食べ応えがあり腹持ちがいいところもダイエット向きといえる理由のひとつです。
美味しいバナナの選び方
バナナを購入する際には、全体的に黄色く熟しており、房の付け根が太く、茎は短いものを選びましょう。加えて、小ぶりよりも大きめのサイズで、皮が角張っておらず丸みがかった方が甘いといわれています。
また、バナナの皮全体にあらわれる黒い斑点は「シュガースポット」といい、出てきたら甘くなってきた証拠です。甘いバナナが好きな方はシュガースポットが出てから、さっぱりした味が好きな方は出る前が食べ頃だといえます。
なお、バナナの皮に傷がついている場合、果肉もダメージを受けている可能性があるため、皮に傷がついていないバナナを選びましょう。
おすすめのバナナの食べ方
続いて、1日のなかでバナナを食べるおすすめのタイミングや、1日に食べる適量を解説します。
バナナを食べるのに適したタイミング
バナナは1日のうち、どのタイミングで食べてもいい果物ですが、食べるタイミングによってそれぞれにいいところがあります。ご自分のライフスタイルに合わせて食べるタイミングを考えましょう。
朝に食べるとエネルギー源の補給になります。バナナに含まれるブドウ糖によって、就寝中に失われた栄養を補って活動的に過ごしやすくなる期待もできるでしょう。
昼に食べると、素早いエネルギーチャージやスタミナアップに役立ちます。小腹を満たすための間食として食べるのもおすすめです。
夜に食べると睡眠の質の向上が期待できるとする説があります。睡眠に関係する「メラトニン」のもととなる「セロトニン」の生成に必要な「トリプトファン」が含まれるため、自律神経が整い睡眠の質の向上につながると考えられているようです。
ただし、バナナには果糖も含まれるため、食べすぎには注意しなくてはなりません。
健やかな生活や健康的なダイエットを目指すなら、過度にバナナに頼りすぎず、普段の食事内容を整えることも大切です。記事内で紹介した栄養素のほか、たんぱく質をはじめとしたほかの栄養素も意識して、規則正しい食生活を送りましょう。
バナナの1日の適量
バナナは皮を剝いて片手で食べられる手軽さも魅力の果物ですが、カロリーや糖質も含まれるため、前述したとおり食べすぎには気をつける必要があります。
農林水産省が示す「食事バランスガイド(※)」によると、健康で豊かな食生活を実現するには、果物の摂取は1日当たり200gが目安とされています。
バナナは1本の可食部が約100gなので、1日当たり2本が目安といえます。
ただし、ほかの果物も食べる場合は、バナナを食べる量を調整するなど工夫が必要です。
(※)農林水産省「食事バランスガイド」
まとめ
バナナは食物繊維やビタミンB群など、さまざまな栄養素が含まれた果物です。
100g当たりのカロリーは93kcalなので、水分量が多い果物と比べるとやや高めの印象ですが、腹持ちがいいなどの特徴があることから、ダイエット向きの果物だといえるでしょう。
なお、健康的なカラダを目指すにはバナナだけを食べればいいわけではありません。普段の食事内容を見直して、さまざまな栄養素を意識的に摂取しながら、規則正しい食生活を送ることも重要です。
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【監修者】
北嶋佳奈
大学卒業後、飲食店勤務やフードコーディネーターアシスタントを経験し、独立。
2019年に株式会社Sunny and設立。「こころもからだもよろこぶごはん」をテーマに美容・ダイエット・健康に関する料理本の出版、雑誌でのレシピ開発やコラム執筆、ラジオ・テレビ・イベントへの出演などで活動中。
所有資格:管理栄養士