スキンケアの順番は?各アイテムの正しい使い方、流れを解説【朝夜別】

毎日のスキンケアが正しい方法や順番で行えているのか、不安に感じている方は多いのではないでしょうか。

スキンケアは朝と夜の2回行いますが、それぞれに違った役割があるため、使用するアイテムの種類や順番は少し異なります。スキンケアアイテムの正しい使い方や流れを知って、日々のスキンケアに取り入れましょう。

この記事では、スキンケアの基本的な情報や具体的な順番を解説します。毎日のスキンケアを見直したい方、改めて基本を抑えたい方は、ぜひ参考にして下さい。

スキンケアの重要性とは?朝と夜で

役割や方法は変わる

スキンケアに取り組むにあたり、まずはスキンケアの重要性を知っておきましょう。日々のスキンケアは、肌の汚れを落として不足した水分・油分を補い、紫外線や乾燥などの外的刺激から肌を守るために行います。

1日のうち、朝と夜の2回スキンケアを行うのが基本ですが、それぞれ担う役割が異なります。

  • 朝のスキンケア:就寝時の汗や皮脂を落とし、紫外線などのダメージから肌を守るために行う
  • 夜のスキンケア:日中の活動による汚れやメイクを落とし、肌をリセットする役割を持つ

また、スキンケアアイテムは正しい順番で使用することで、より効果を発揮しやすくなるとされています。朝と夜、それぞれで使うスキンケアアイテムや正しい順番について、次の項目で確認しましょう。

【朝】スキンケアの順番

朝のスキンケアの基本的な順番を紹介します。

  1. 洗顔
  2. ローション
  3. 美容液
  4. エマルジョン
  5. 日焼け止め・化粧下地

まずは十分に泡立てたたっぷりの泡を使用し、肌に刺激を与えないようにやさしく顔を洗います。就寝中の皮脂や古い角質は水では落ちにくいため、洗顔料の使用がおすすめです。

次に、ローションで肌に水分を与えて角質層に潤いを与えます。

水分が多いアイテムを先に使用するのが基本なので、油分が少ない美容液はエマルジョンより前のタイミングで使用します。美白やエイジングケアなど、目的に応じて含まれる美容成分を選ぶといいでしょう。

続いて、浸透させた水分が蒸発しないよう、油分が多いエマルジョンでフタをします。

最後に、日中の活動に向けて、UVケアとして日焼け止めを塗りましょう。日焼け止め効果を持つ化粧下地を使う方法もあります。

【夜】スキンケアの順番

夜のスキンケアの基本的な順番を紹介します。

  1. クレンジング
  2. 洗顔
  3. ローション
  4. 美容液
  5. エマルジョン・クリーム

クレンジング剤を手のひらで伸ばし、やさしくメイクに馴染ませて落とします。オイル・ミルク・クリーム・ジェルなど、テクスチャによって使用感や洗浄力が異なるため、好みに応じて選びましょう。

朝と同様に、たっぷりの泡で肌を刺激しないよう、やさしく包み込むように洗顔をします。水分を拭き取るときは、清潔なタオルを使って軽く顔に押しあてるようにしましょう。

次に、肌に潤いを与えるイメージで、たっぷりのローションつけます。朝と夜のローションを使い分けて、夜には保湿力が高いアイテムを選ぶのもおすすめです。

続いて美容液を使い、潤いをキープするため、最後にエマルジョンでフタをします。乾燥しやすい時期には、エマルジョンのあとにしっとりタイプのクリームを使ってもいいでしょう。

寝ている間は肌が乾燥しやすいため、対策として夜にしっかりと保湿することが大切です。

健やかな肌を保つためのスキンケアのポイント

健やかな肌を保つには、正しいスキンケアの順番を守るほかにもいくつかのポイントがあります。以下の項目で説明するので、意識してスキンケアを行いましょう。

肌に刺激を与えないようにお手入れする

スキンケアのすべての工程において、なるべく肌に刺激を与えないようにケアするのが基本です。特に洗顔はたっぷりの泡で行い、ローションは手ですくうようにしてやさしく肌に馴染ませます。

肌に刺激を与えると、正常なバリア機能が乱れて肌が乾燥しやすくなります。また、肌をこすって摩擦が起きると、ニキビなどの肌トラブルを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

洗顔時のお湯の温度に気をつける

洗顔時には、すすぎのお湯の温度にも気を配りましょう。熱すぎるお湯で洗顔をすると、肌に必要な油分まで洗い流され肌が乾燥してしまいます。

汚れや皮脂を洗い流すために行う洗顔ですが、皮脂を過剰に除去しすぎないことも大切です。顔をすすぐ際のお湯の温度は、32~36℃程度を目安にするといいでしょう。

季節に応じたアイテムを使用する

紫外線や汗の量、肌への刺激を考慮して、季節に応じたスキンケアアイテムを選ぶのもおすすめです。

例えば、花粉やPM2.5が気になる春には低刺激性のアイテム、紫外線対策が重要な夏には美白効果があるアイテムが選択肢に挙げられます。

そのほか、乾燥しやすい冬には高保湿のローションを使うなど、季節ごとに気になるポイントをカバーできるアイテムを選んでケアに取り組みましょう。

リラックスできる好きな香りのアイテムを選ぶ

スキンケアアイテムは毎日使うものなので、香りにもこだわって選びたいところです。スキンケアは面倒に感じることもありますが、お気に入りの香りに包まれることで、日々のスキンケアが楽しい癒しの時間になるかもしれません。

商品によって香りはさまざまですが、例えばフローラル系(ラベンダーなど)や柑橘系(オレンジなど)、ハーブ系(ジャスミンなど)といった種類があります。いろいろなアイテムを試して、心地よいと感じる好みの香りを見つけてみてはいかがでしょうか。

フェイスマスク(パック)・アイクリームなどをプラスするのもおすすめ

前述したスキンケアの流れでは基本的なアイテムを紹介しましたが、それらに加えて目的別のアイテムをプラスするのもおすすめです。主なアイテムには、導入液(ブースター)、アイクリーム、フェイスマスク(パック)があります。

アイテム名

特徴

導入液

  • 肌をやわらかくしてローションの角質層までの浸透を助ける役割を持つ
  • 洗顔後、ローションの前に使用する

アイクリーム

  • 皮膚が薄い目の周りを保湿するために使う
  • 油分を多く含むため、エマルジョン・クリームのあとに使用する

フェイスマスク

  • ローションや美容成分が含まれたシート
  • ローションのあとに使用し、エマルジョン・クリームでフタをする

特にケアしたい悩みがある場合、自分の肌の状態にあわせて、スペシャルケアとしてこれらのアイテムを活用してみるのもいいでしょう。

まとめ

スキンケアは、肌に付着した汚れを落として水分を補い、外的なダメージから肌を守るために行います。朝と夜のスキンケアには異なる役割があるため、それぞれの正しい順番や使用するアイテムを理解して、適した方法でケアすることが大切です。

また、日々のスキンケアを楽しむためには好みの香りのアイテムを選び、季節に応じたスキンケアアイテムを使い、ときには悩みに応じたスペシャルケアを取り入れるのもいいでしょう。

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【監修者】

吉岡容子

高梨医院 院長

東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・ 美容皮膚科を開設。院長として勤務しています。

 

※監修医師は特定の商品を推奨しているわけではございません